【アーティスト紹介】心に残るヒット曲の数々、若くしてこの世を去った天才・アヴィーチーとは?

毎日どこかで新しいアーティストが、新しい楽曲が生まれ手軽に音楽を楽しめるようになった反面、使い捨てのように消費される時代になった現在。

アーティストや楽曲にあるエピソードを”理解してほしい”と願いを込めて執筆するこのシリーズ。

今回はDJスクールの教材でもお馴染みのAvicii(アヴィーチー彼の遺作『TIM』がスウェーデンのグラミー賞で2部門を授賞。若くして伝説となってしまった一人の男性をご紹介致します。

アヴィーチーとは

Avicii(アヴィーチー)本名はティム・バークリング。今回のアルバムは彼の本名からきていますね。皆さんもご存知の通り音楽プロデューサー&DJでした。

彼を日本で一躍有名にしたのは2011年にリリースした「Levels」ではないでしょうか。

今聴いても色褪せない名曲!!当時は意味わからないMVだなと思った記憶があります、、、
驚きなのはボーカル部分!1962年発表のエタ・ジェイムスの「Something’s Got a Hold on Me」をサンプリングしています!
そんなとこから引っ張ってくる!?引き出しが多すぎますね!

他にもレニー・クラヴィッツとの「Superlove」やニッキー・ロメロとの「I Could Be the One」など名曲を生み出していくのですが、2013年にリリースした「Wake Me Up」の衝撃はとんでもなかった。

キラキラしたエレクトロミュージック全盛の時に流行りを無視したカントリー調のこれですよ!
周りのDJ陣も皆「???」だったんですが、ここからが凄いところでクラブで大盛り上がりするアンセムになってしまいました!!

本当に彼の音楽には魔法がかかっているんだと思います。

DJ活動の引退〜突然の自殺

リリースする楽曲がどれもヒットとなり、名実ともに有名プロデューサーになったAvicii(アヴィーチー)ですが2016年に健康上の理由からライブやツアーを行なわないと発表。

以前から手術をしたりライブなどでお酒を飲み過ぎていたりと体調面で不安を抱えていることを度々語っていたので、その当時は「少し休んで元気になったらまた復活するだろ」程度に思っていました。

ですが、ことはそう楽観的なものではなく私たちには見えない所で良い曲を作って当たり前というプレッシャーや無理なスケジュールの中でのDJ出演、疲れを見せない為・パブリックイメージを保つ為に大量の飲酒に頼らざるをえない、、、

周りから天才と呼ばれ何不自由なく生活しているように見えた彼ですが、たった一人の人間であることに変わりは無く、人間はそんなに強くないことを私たちは知っています。

おそらく、DJ活動の引退発表をした時にはもう取り返しのつかないところまで来ていたのでしょう。

2018年に友人を訪ねる為に滞在していたオマーンにて自ら命を絶ってしまいます。

この曲のように安らかな気持ちで眠っていることを祈るばかりです。

変わるきっかけへ

彼の死後、DJやプロデューサー達の置かれている環境や過密スケジュールによって健康面や精神面が脅かさているという状況がいかに深刻な問題だったのか考えるきっかけとなり、アーティスト同士がお互いを気にかけ合っていると友人でもあったMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)が語っております。

好きなアーティストが様々な国をツアーで周り、生でその姿を見れるのは嬉しいことですが、それは命があってこそ。
これからアーティストを取り巻く環境が整い心身の負担が少なく活動できるように私たちも声を上げるべきですね!

最後にAvicii(アヴィーチー)名義で発表された『TIM

生前、途中まで仕上げいた作品を一緒に楽曲を作ったことがあるアーティスト達が彼の遺志を継ぎ完成させたアルバムになります。
こちらを是非チェックしてみて下さいね!!