【アーティスト紹介】ニュースクールの幕開け!時代を変えた伝説ア・トライブ・コールド・クエスト Part.2

毎日どこかで新しいアーティストと新しい楽曲が生まれ、手軽に音楽を楽しめるようになった反面、
使い捨てのように消費される時代になったとも言える現在・・・

アーティストや楽曲にあるエピソードにも”触れて欲しい”と願いを込めて執筆するこのシリーズ。

前回1stアルバムリリースまでご紹介したA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)の続きをご紹介したいと思います!

2ndアルバム 『The Low End Theory』

1枚目のアルバム『People’s Instinctive Travels and the Paths of Rhythm』で賛否両論ありながらも話題のキャリアスタートを切ったATCQですが、完璧主義のQ-ティップについて行くことができなかったのか、ジェロビ・ホワイトが脱退をしています。
間違いなくQ-ティップは天才ですが、まだ若く周りにいる人のことを考えることができなかったのかもしれません。。。

しかし純度100%の情熱を注ぎ込んだからこそ、これだけの名作を生み出せたのかもしれませんね。そしてその勢いはその後の作品にも表れます!

1991年9月にリリースされた『The Low End Theory』彼らが新しいスタイルと言われた所以の一つにJazzをサンプリングで使用したことが挙げられるのですが、この作品は前作以上に本格的にJazzを使い、ATQCのJazzを表現したアルバムだと言っても過言ではないと思います!

その力の入れようは凄まじく、Jazz界の大御所ベーシストのロン・カーターを迎えており、本気度が伝わって来ますね!

収録曲は2小節のベースループが最高に心地良い「Check The Rhime」

このアルバムといえば個人的にこの曲が好きです!「Jazz (We’ve Got)」

そして、90年代を代表するグループLeaders of the New School(リーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール)からBusta Rhymes(バスタ・ライムス)Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)Dinco D(ディンコ・D)を絡めた、「Scenario」は珍しくアッパーな曲です!

他にもアッパーな曲だと「Show Business」も捨て難いですね!今のアガる曲と比べてしまうと物足りないかもしれませんが、心地の良さとのバランスが絶妙だと思います。

そしてこのアルバムの1曲目を飾る「Excursions」!イントロのベースが最高です!
元のネタは偉大なジャズドラマーの1人。Art Blakey(アート・ブレイキー)「A Chant For Bu」から見事に自分達の音楽に落とし込んでいますね!

いやー!良い曲しかない!!過去の音楽を振り返るのも良いですね!この作品以降は次回のブログにてご紹介します!