【アーティスト紹介】奪われた才能。凶弾に倒れたポップ・スモーク Part.2

毎日どこかで新しいアーティストと新しい楽曲が生まれ、手軽に音楽を楽しめるようになった反面、
使い捨てのように消費される時代になったとも言える現在・・・

アーティストや楽曲にあるエピソードにも”触れて欲しい”と願いを込めて執筆するこのシリーズ。

今回は前回に引き続きブルックリンドリルを代表するアーティスト紹介したPop Smoke(ポップ・スモーク)の第二弾をご紹介します!!

銃撃そしてデビューアルバムのリリース

前回は2枚目のミックステープ『Meet the Woo 2』をリリースし、ヒット曲も手に入れ目立つ存在になってきたところまでご紹介しました。

今回はその続きからなのですが、新作ミックステープをリリースした2週間後の2020年2月19日に家宅侵入してきた強盗の銃撃を受けて帰らぬ人となってしましまいた。。。

まだ20歳でこれから更に飛躍するはずだった命を奪った強盗が本当に許せないですね。
強盗に入った理由も彼が持っていたロレックスが欲しかったからという幼稚なもの。後に売り払うのですがたった2000ドルという金額だったようで、そんなことの為に命を奪われたらたまったもんじゃないです。残念でなりません。

そんな中、2020年7月に彼のデビューアルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』がリリース。惜しくも遺作となってしまったデビューアルバム。亡くなる前から準備していただろうに、生きてこの時を迎えて欲しかったです。
更には自身が影響を受けたと公言していた50 Cent(フィフティー・セント)がエグゼクティブ・プロデュースを務めていることにも注目が集まっていました。

ゲスト陣も豪華な収録曲はRowdy Rebel(ロウディ・レベル)との「Make It Rain」


クラブでも大人気50 CentとRoddy Ricch(ロディ・リッチ)「The Woo」

Lil Tjay(リル・ティージェイ)との「Mood Swings」は今までにないメロウな曲に仕上がっています。

ラテンシンガーのKAROL G(カロル・G)との「Enjoy Yourself」も新しい雰囲気の曲となっています。

Tyga(タイガ)Quavo(クエヴォ)との「West Coast」も注目コラボ楽曲です。

このアルバムだけで紹介しきれない程の良曲があります!更にはデラックスエディションに追加されたモノも含めるととんでもないことに、、、これだけ彼の可能性は凄かったんですね。
世界もそれを認めていてアメリカを始めカナダ、イギリス、オーストラリアのアルバムチャートで1位を獲得しています。

その1年後の2021年7月には2枚目のアルバム『Faith』をリリース。
こちらも全米で1位を獲得、全世界でもランキング上位をキープし依然として注目されていることが伺えます。
客演陣は前作よりも豪華な顔ぶれとなっております。Future(フューチャー)との「Mr. Jones」

Dua Lipa(デュア・リパ)との「Demeanor」

Ne-Yo(ニーヨ)の名曲「So Sick」を大胆にサンプリングした「Woo Baby」にはChris Brown(クリス・ブラウン)が参加しています。

などが収録されています。正直、録り溜めてあった音源を使いコラボを実現しているので、取って付けた感は否めませんが彼が存命ならこんなコラボもありえたなと想像できるような作品ですね。

彼が音楽界の歴史に刻んだ1ページはこれからも消えることはないので、後世にも伝わってほしいと思います。