『EDM』は正式なジャンル名ではない‼️
『EDM』とはあくまで様々なジャンル全てを合わせた総称である。
今回は先日DJスクールにて行った、ジャンルセミナーについての内容をご紹介致します。
※注意点※
現代音楽では複数のジャンルが織り混ざり、楽曲を作り上げているケースが殆どです。
その為、ここでの説明は楽曲の定義を決めつけるものではありません。
あくまで参考知識として捉えて頂けると幸いです。
目次
『EDM』は総称であり、ジャンルの特徴はドロップに現れる
近年クラブミュージックは『EDM』という単語で統一されて来ましたが、実際は本当のジャンルの名前ではありません。
『EDM』という大きな括りの中に、もっと沢山のジャンルが分岐して存在します。
ただ現代のクラブミュージックは様々なジャンルの要素が合わさって1曲を作り出されているということもあり、
『この楽曲のジャンルは絶対これ!』と断言が出来ません。
それこそ感覚というのは人それぞれで違うものなので、あくまで参考としてこの記事を読んで頂ければと思います。
ジャンルの特徴は楽曲中の『ドロップ』という部分に色濃く現れます。
ジャンルの区別をする時は『ドロップ』に注目して聴いてみましょう
〜Big Room〜
『EDM』と呼ばれるジャンルで代表的なのが、この『Big Room』である。
特徴は、
- キックと同時にベースの音が鳴っている
と言われても『音』なので中々文面だけでは伝わりにくいですよね(汗
参考楽曲を用意してあるので聴いてみてください。
Bassjackers & Thomas Newson – Wave Your Hands
如何でしょうか?
どこに注目して聴けば良いのか分からない方は、楽曲中に一番盛り上がる部分、『ドロップ』に注目して聴いてみてくださいね。
キックと同時にベースの音が鳴り、『ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン』という感じで鳴ってませんか?
これが『Big Room』の特徴です。
〜Progressive〜
『Big Room』と同じく、所謂『EDM』と称されることが多いのが、この『Progressive』である。
特徴は、
- メロディアスでキラキラとした明るいシンセサイザー
分かりやすく言えばこんな感じでしょうか。
『Big Room』の重たい雰囲気とは対照的に、『Progressive』はとても爽やかな感じと言えるでしょう。
参考楽曲はこちら⬇︎
deadmau5 feat. Chris James – The Veldt
Swedish House Mafia ft. John Martin – Don’t You Worry Child
如何でしょうか?
先程の『Big Room』とはかなり楽曲の雰囲気が違うことが分かったと思います。
〜Tech House〜
『Tech House』はまず第一に『Techno』と『House』が合わさったジャンルである。
その特徴は、
- 楽曲全体の展開が少ない
- 目立ったメロディやヴォーカルもない
- 一辺倒な感じが多い
こんなところでしょうか。
参考楽曲を用意したので聴いてみてください。
Mark Knight – Fall Down On Lee (Original Mix)
DJ PP – To The Bass (Original Mix)
曲のテンションは様々ですが、曲全体を通して展開が少なく、盛り上がりも一辺倒な感じがわかると思います。
無駄なメロディやヴォーカルがないので、Houseの独特なドラムリズム、所謂『ズッチー、ズッチー、ズッチー、ズッチー』というグルーヴがダイレクトに分かりやすいとも言えますね。
〜Deep House〜
『Deep House』にはこれと言った定義が存在せず、かなり曖昧なジャンルです。
特徴としては、
- Techよりも曲の展開がある
- 緩やかに展開していく
- 派手なメロディはない
かなり曖昧ですよね。
そこで色々と楽曲を聴き漁った結果、2つの共通音を見つけることが出来ました。
まずはこちらのサンプルを聴いてみてください。
空間を彷徨うようなメロディが鳴っているのが分かるでしょうか?
次にこちらのサンプルを聴いてみてください。
かなり一瞬のサンプルですが、硬いベースの音が『コンッ』という感じで鳴ってます。
Deep Houseのドロップにはこの2つの音が入っていることが非常に多いと感じました。
参考楽曲はこちら⬇︎
ALMA – Lonely Night (Martin Solveig Remix)
如何でしょうか?
Tech Houseに比べて、控えめなメロディが入っており、且つ楽曲の展開も緩やかに進んでいくのが分かるかと思います。
そしてサンプルのような音がそれぞれのドロップにも入ってきていると思います。
〜Future House〜
『Future House』の特徴は、
- 『EDM』と『House』の中間である
というまた何とも曖昧な表現になってしまうのですが、もう少し噛み砕いて分かりやすく表現をすると。
『Deep House』よりも『EDM』っぽく、『EDM』よりは落ち着いている
こんな感じでしょうか。
中々言葉での表現が難しいので、実際に参考楽曲を聴いて確認してみましょう。
Oliver Heldens – Flamingo (Extended Mix)
Tchami – After Life (Feat. Stacy Barthe)
如何でしょうか?
EDMっぽくも、Houseっぽくも聴こえてきませんか?
ちなみにこの『Future House』はフランス出身のプロデューサー・Tchami(チャミ)が音楽ストリーミング配信サイト『SoundCloud』へアップロードした楽曲に『Future House』というタグを付けたことがキッカケで生まれたジャンルです。
たまたまタグ付けした名前がそのままジャンル名になってしまうなんてすごいですよね!
〜Bass House〜
『Bass House』の特徴は、
- ドロップシンセサイザーの音が『ブォン、ブォン』と鳴っている
- ベース音が主体でドロップが構成されている
『Bass House』はかなり『EDM』に近く、『Future House』よりも激しく攻撃的なシンセサイザーが特徴的ですね。
それでは参考楽曲を聴いてみてください。
如何でしょうか?
『ブォン、ブォン』鳴ってませんでしたか???(笑)
〜HOUSE編 まとめ〜
HOUSE編を最後までご覧頂きありがとうございますm(_ _)m
如何でしたでしょうか?
クラブミュージックとはいえ細かくジャンルを分けるとHOUSEだけでもこんなに沢山あります。
もちろん今回紹介していないようなジャンルもまだまだ存在します。
新たなジャンルを見つけることはまるで『宝探し』みたいで楽しいのですよ♪