【アーティスト紹介】吠える闘犬!90年代後半を代表するラッパーDMX Part.1

毎日どこかで新しいアーティストと新しい楽曲が生まれ、手軽に音楽を楽しめるようになった反面、
使い捨てのように消費される時代になったとも言える現在・・・

アーティストや楽曲にあるエピソードにも”触れて欲しい”と願いを込めて執筆するこのシリーズ。

今回は90年代を代表するラッパーの一人。そして、惜しくも今年の4月に亡くなってしまったDMX(ディー・エム・エックス)を改めて振り返りたいと思います。

キャリア初期〜

特徴的なフロウでお馴染みのDMXが注目されるのは90年代後半ですが、デビューは92年の「Born Loser」と更に遡ります。しかしヒットは叶わず、、、

94年にはソウル歌手のTeddy Pendergrass(テディ・ペンダーグラス)「Close The Door」をサンプリングした2ndシングル「Make A Move」をリリース!この曲から知っているフロウに近づいていますね!

その後、数々の客演で頭角を表し、98年にシングル「Get At Me Dog」をリリース!こちらはDMXを代表する曲の一つなので知っている方も多いのではないでしょうか?ちなみに印象的なトラック元ネタはファンクバンドBT Express(BTエクスプレス)「Everything Good to You」ですね!

同年、「Get At Me Dog」を収録した待望の1stアルバム『It’s Dark and Hell Is Hot』をリリース!!収録曲は犬の声マネを入れた「Stop Being Greedy」


こちらも彼を代表する楽曲、悪そうな仲間達とバイクで暴走するMVが印象的な「Ruff Ryders’ Anthem」


DMXらしさは残しつつ、語るように・歌うようにラップする「How’s It Goin’ Down」は新たな一面が見れて新鮮ですね!


これだけの楽曲が詰め込まれているので、アルバムチャートでも堂々の1位を獲得しています!!

 

同年12月には早くも2ndアルバム『Flesh of My Flesh, Blood of My Blood』をリリース!!アルバム名にもある通り血塗れのようなDMXのジャケットが目を引きますね!収録曲はシングルカットされた「Slippin’」

DMX特有のフロウ全開の「No Love For Me」

Mary J. Blige(メアリー・J. ブライジ)を迎えた「Coming From」

ラップグループのThe Lox(ザ・ロックス)Jay-Z(ジェイZ)との「Blackout」などなどこちらも注目曲が盛りだくさん!見事、2作連続でアルバムチャートの1位を獲得しています!!

驚きなのが、デビューしてからの数年間はそこまで注目されていなかった点ですね。それでも地道な活動を続け、やっと華開いた訳ですね!
ここから更に勢いが加速していくのですが、そちらはPart.2でご紹介したいと思います!!